失恋

勤務先の施設では、同年代のスタッフ・ご利用者は殆どいませんでした。
私は、皆にかわいがってもらいました。

「かなちゃんもいつか、お嫁さんになるんだねぇ。」
そう言われると、何とも言えない笑顔で返してしまいます。
スタッフ・ご利用者問わずそのように言われるということは、
どこからどう見ても社会人半人前だったのでしょうね(苦笑)

与えられた仕事しかできずに、仕事している理由が分からない私、
傍目から見れば、腰かけ程度に仕事をしているとしか思われなかった…
と思ってしまいますが、仕事の評判はわりと良かったそうです。

勤務先の先輩で、頼りになる人がいました。
尊敬していたのか、淡い恋心か、いつの間にか二人で会うように。
「障害を持つ、きょうだいがいるの。」と自然に話していました。
そんなことは何の問題もない、とその場では言ってくれました。

ひと月に1度程度、二人で会うこと、それ位がちょうどよかった。
職場が一緒だったので、毎日姿は見ることができていたから。

しかし、いつもの「この人じゃない気がする。」の思いは強くなる一方。
二人で会った日も、表面的な会話しかできなくなっていました。

好きなのに。
いつも、別れた後に涙が出ます。寂しいからではありません。
彼の乗っていた、RX-7が暗闇に消えていくと、決まって涙が…

イツカ、コノヒトモ、ハナレテシマウ。ワカッテイル。イツモノコト。


「かなちゃん、聞いてくれ。」ある日、彼は言いました。
「かなちゃんのことが好きだ。でも、きょうだいのことは重いんだ。
好きだから、距離を置いて考えたいんだ。ごめんな。」

彼も、私と別れた後に、いつも切なくて泣いていたと知ったのは、
彼と完全に会わなくなって、しばらく経ってからでした。

彼のことを待っていた訳ではないけれど、特定の彼氏は作らず、
時々は彼のことを思い出してました。そんな中メールがありました。

「かなちゃんのことが好きだから、別れたい。(以下略)」
長々と綴られた彼の気持ち。それを読んだ途端、冷めました(笑)
自分に酔っているだけの人だということが露呈されたのです。

なーんだ…
自分かわいさゆえじゃん。この人も結局。
私が初めての彼女だったんだって。
私が遠くを見ているのが、いつも寂しかったんだって。

仕事ができるのも、私より10年近く前から勤めていれば当然。
尊敬していたと思った自分がばっかみたーい!!妙にすっきり。

こんな失恋もありましたが(笑)、まだ自分は誰かを好きになる、
好きになりたい、という気持ちが残っていたことが分かったので、
次に誰かを好きになった時には、好きになった自分を信じて、
そうすれば相手のことも信じることができるような気がしました。

そう思える人ができるまで、特定の人は作らないようにしよう…

10年近く昔の、お話です。

【夢】よりも、【目標】

大学を卒業したら、実家に戻ることになっていました。
それは…はっきりした約束があったような、なかったような、
しかし、自分で決めて一人暮らしを止めることにしたつもりです。

でも、それもきっと無意識の意識で親の期待に応えたのかもしれません。

通勤先は、自宅から車で40分程度の場所でした。
定時に出勤、定時に帰宅をほぼ毎日できる職場でした。

「福祉系の大学を出て、福祉職に就く」という夢が叶いました。
…【夢】、なのでしょうか。それよりも【目標】の方がしっくりきます。

自閉症のけんちゃんは、このころ入所施設に入っていました。
週末は帰省してきますが、あまり会いません。


ある日、職場の上司に言われました。
「かなちゃんは、これからどうしていきたいの。
どんなふうに仕事をしていきたいと思っているの?」

…それを聞かれた時、即答することができませんでした。
なぜなら、福祉職に就くことが目標だったため、その後のことは…
何も考えていません。勤めていれば、給料をもらえるし、それだけ。
福祉職に就いていれば、親は安心だろうから。それだけ。

私は、人に質問されると、質問で返すという癖があります。
「○○について、どう思う?」と聞かれれば、
「○○さんは、どうお考えなんですか?」と、返す。
そうすると、大体の人は自分の話になり、それに同調していれば、
自分は何も話さないで済むのです。

それから、人がどういう答えを聞きたいかを考えて、それを言う、
ということも癖…というか、習性というか(笑)
例えば、「○○について、どう思う?」と聞かれた時に、
この人は、私になんて答えてほしいんだろう。と、考える。
大体当てられるので、大抵「かなは私を良く分かってくれる!」と
他人には、思われるのです。


しかし、社会人になった途端、「かなちゃんはどう思うの?」と、
私自身の意見、気持ちを発言することを求められるようになり、
その都度、呼吸が苦しくなるような感覚になりました。

「私は、自分の意見がないんだ…」と、気付くのです。

いつも、自己卑下の気持ちを強く持って生きていました。
そして、自分よりも周りの気持ちを優先させていたため、いつの間にか、
自分の気持ちをしまい込むことが当たり前になっていたんです。

気付いた方が良かったのか、気付かない方が良かったのか。


ワタシハ、イッタイ、ナニモノナンダロウ…

tag : 自閉症

学級閉鎖中です…

新型インフルエンザが、私の住む地域でも発生中です。
学級閉鎖となってしまい、家中バタバタしています…

皆様はお変わりありませんか?どうぞお自愛くださいませ☆

夏休みです。

ご無沙汰しています!

上の子が夏休みで、思うようにパソコンができません…

また、涼しくなったら少しずつ更新していきたいです。

皆様、どうぞご自愛くださいね。

今、幸せなの?

子どもの看病が続き、更新が途絶えてしまいました。
ブログを頻繁に更新されている方、すごいなぁって思います…

昨日、子どものころにお世話になった寝具屋さんの奥さんにばったり。
私が子どもをベビーカーに乗せて歩いていた時のことでした。

「かなちゃん。結婚したって聞いていたけど…お子さんもいたのね」
少しの時間、立ち話をして…奥さんがこのように言いました。
「かなちゃん。今、幸せなの?」

『はいっ。そうですね。体を壊して仕事は辞めたんですけど…』
「そう。あなた頑張り屋さんだから、両方完璧主義でやろうとしたんでしょ。
でも資格もあるし、いつでも戻れるわよ。もう少し子どもが大きくなったら…
あなたもいろいろあったものね…幸せだって聞けて嬉しかったわ」

【幸せ】人に聞かれたのは初めてだったかもしれない。
でも、『幸せです』と人に言えるようになった自分に驚きました。

病気のことや障害のこと、家族のことなんかも今でもいろいろあるけど、
いつも、今が一番幸せって思えるように生きていかれたらいいなぁ…
プロフィール

かな

Author:かな
自閉症のきょうだいがいる、かなのブログです。姉妹サイトは【わたしは、きょうだい児】http://kaname39.blog68.fc2.com/です。よろしく☆

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